い(い)きる。

生きることは言い切ること。

本音で語る『JKハルは異世界で 娼婦になった』

これまでわたしは、「小説家になろう」のいわゆる「異世界系」の批判に対しては基本的に擁護の立場を取ってきた。個人的にはそこまで好きなジャンルでもないのに。

だが、『JKハルは異世界で 娼婦になった』のような作品が「アンチ異世界」として手放しで褒められる状況の踏み台になるぐらいなら、いっそ異世界ブームはそろそろある程度落ち着いてほしいとすら思い始めている。

異世界という狭い枠組みの中で差別化を図るため、予防線的なメタとマウンティングが半ば必然的に要請される。その地獄のような状況でこそ生まれたものもあったのはもちろんだが、それが心を無限に貧しくする仕組みであることは、作者も読者も気づいているはずだ。

なんとかして抜け出さなくてはならない。このメビウスの輪から。